PARTT (一般戸建住宅編)



現在、建築物用の色見本帳は、日本塗料工業会をはじめ、各塗料メーカーや施工店のものを含めると膨大な数が存在してます。ありすぎると、かえって迷ってしまう、そんな方々も多いかと思います。
そこで、一般住宅の色彩設計におけるポイントを、ここではまとめてみました。塗替えの際、参考になれば幸いです。






まずは、どのように塗り替えたいのか、イメージを決めます。いきなりカラーに入ると迷う原因になりますので、まずは「言葉」でイメージしていきます。例えば小さなお子様がいるご家庭では、「明るく」「爽やか」「楽しく」など、また、年配者のご家庭では「派手ではなく」「落ち着いた」「安定のある」等、言葉をメモなどに書いてみましょう。すると、その言葉のイメージに沿った色使いが、何となく浮かんでくると思います。




次に、近隣の家が、どんな色で塗られているのか、見て廻りましょう。色の組み合わせ方の参考になります。見て廻ると、比較的無難な、似通った色合いでまとめられているものが多いかと思います。これは理由があります。一般住宅の場合は、店舗や商業施設とは違い、目立たせるのではなく、周囲と馴染ませることが大事、という環境色彩の前提にたって作られているからです。周囲にマッチする色合いを探しましょう。






あまり突拍子もない色合いにすると、後でやり直すにもやり直せないという状況に陥りかねません。化粧品や洋服と違って、すぐ取り替えることは、建築物の場合は非常に困難です。従って、勢いや直感で選んだりせず、長期的な展望を持って、なるべく飽きがこない色合いを選びましょう。





塗装箇所は意外と沢山あります。まずは1番大きな面積の外壁色を決めましょう。先のイメージで浮かんだものがあればそれを、イメージが固定できていなければ、取りあえずは「前の色と同じか、似ている色」を選択してみます。




壁の色を決めたら、次に屋根の色を組み合わせてみましょう。無難な選び方のひとつとして、壁の色と同系統の濃い色を屋根に使う、という方法があります。例えばベージュを外壁に用いたら、屋根はそれより濃いチョコレート色を組み合わせると、すんなり合います。

    
 
外壁
 ベージュ 
屋根
チョコレート



次に雨樋や、破風板のラインとなる色を決めます。すでに大きな面積の2色は決まっていますので、これにあう白や黒などを用いると、すっきりとメリハリの効いた色合いになります。

                    

 
          
外壁
ベージュ 
屋根
チョコレート
樋・破風板・雨戸
ホワイト


あまり何色も使わず、3〜4色くらいでまとめるとすっきり致します。

実際の例




また、1階・2階で色を変えるケースも近年非常に多くなっております。上記のまとめ方でいくと、下のような配色になります。

           
         
         

 
     
          
1階外壁
ベージュ
2階外壁
 ライトベージュ 
屋根
チョコレート
樋・破風板・雨戸
ホワイト

2階に1階よりも薄いライトベージュを使うのがポイントです。濃い色を下に、薄い色を上に使用すると安定感がでます。
ちょうどグラディエーションができる形になるのが理想です。


やり方を把握したところで、今度は、他の気に入った色で試してみて下さい。自分の気に入った配色が見えてきます。



同じように、今度はグリーン調でまとめてみました。

           
         
         

 
     
          
1階外壁
ライトグリーン
屋根
ダークグリーン
樋・破風板
ホワイト

樋・破風板のところにブラックなど濃い色を使うのも、引き締まった感じが出て、効果的です。




さきほどは同系統の色を明度の差でまとめてみました。次に色の系統は違いますが、トーンは同じか類似したもの、といった感じでまとめてみます。これをトーン調和と呼びます。


    
 
                             
外壁
 レモンイエロー 
ベランダ部分
パステルグリーン
樋・破風板 
ホワイト
屋根
モスグリーン

こういう組み合わせは欧米の家などにはよく見受けられます。





当社では、塗装工事をご契約頂いたお客様には、無償にてデジタル配色設計を行っております。迷ったときには、是非ご活用下さい。



塗装前(現状) カラーシミュレーション1
ブルーを基調
カラー・シミュレーション2
レッドを基調



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